世界的観光地宮島の旅客ターミナルとして、年間460万人(往復920万人)の乗降客がフェリーの発着の待合い等に利用される施設で、嚴島神社と同じ反り屋根が印象的な建物です。
建物は旧耐震で設計されており、天井も含めた耐震診断の結果、安全性を高める必要性が認められ、建物の耐震補強工事と併せて天井の地震対策も実施されました。
宮島桟橋旅客ターミナル
多くの観光客が滞在する広いコンコースの天井を地震対策
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年間約460万人の
観光客が訪れる
広島・宮島の玄関口
改修で天井の地震対策
フラットな天井形状から
勾配天井へ
コンコースには吹き抜け天井が取り入れられ、圧迫感がなく開放的な空間が広がります。
改修前の吹き抜け天井の形状はフラットでしたが、改修にあたり耐震計算上、吊りボルトの長さを一定にする必要があったことから、計画段階での検討の結果、大きな勾配屋根形状に合わせた勾配天井で設計されました。
このことによって、天井の地震対策が施された上、広々とした空間が確保されました。
また、室内に表しとなっている屋根を支えるための梁、照明機器、館内アナウンス用のスピーカー、煙感知器など、天井には設備機器が多く、これらとの納まりが検討され、必要なクリアランスが確保されました。
告示771号対応耐震天井で
特定天井の地震対策
コンコースの広さから、天井は特定天井の要件に当たるため、告示771号対応耐震天井『新耐震Full Power天井』が採用されました。
当社は、技術基準で示された方法をもとに実施した試験データや計算などの技術的な裏付けによって、性能基準を満たす品質の確保に向けたサポートを行いました。
お客様VOICE
廿日市市役所
環境産業部観光課
観光課長 村上 雅信 様
天井の高さがあり、その下を多くの方が利用するため、地震時においても天井の落下が起きないよう配慮が必要でした。
天井の地震対策を行ったことで、施設管理者として、地震時に天井落下の心配がなく、利用者(観光客等)が安心して利用できる施設になったと考えています。
今回、屋根が寄棟で天井下地の施工が難しく、また、壁との間にクリアランスが必要で、小屋裏に煙が入るため煙感知器の取り付けに苦慮しました。今後、貴社におかれましては、この辺りの改善ができる方法が検討されるとより良いと感じます。
導入に関する情報
- 建物構造
- 鉄筋コンクリート造
- 工事時期
- 2014年〜2015年
- 導入した製品
- 新耐震Full Power天井
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