「読書 思い想い憶い・桐井製作所社長 桐井隆さん」が建設通信新聞に掲載されました お知らせ | 桐井製作所
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「読書 思い想い憶い・桐井製作所社長 桐井隆さん」が建設通信新聞に掲載されました

その天井が危ない!人のいのちと企業の生命線を守る耐震天井のすべて⁄発行・ダイヤモンド・ビジネス企画 桐井製作所著 1500円+税/すべての天井を耐震化する

著者を代表する桐井製作所の桐井隆社長は、「天井という存在と正面から向き合う必要」があることを力説する。

桐井製作所は、2005年、宮城県沖地震発生の際に、屋内プールの天井崩落により多数のけが人が出たことを受けて、翌年、開発部を設置し、耐震天井の研究・開発を本格化させた。
実験に実験を重ね、早くも07年、「耐震FullPower天井」を世に送り出した。さらに10年7月には、旧本社ビルを全面リフォームし、わが国初の耐震天井の総合施設を建設。そこには、広い試験室、耐震天井普及のためのスペシャリストを養成する研修施設、天井の構造を理解してもらうため、さまざまな種類の実物大天井を実際に目で見て手で触れることのできるショールームを配置した。

耐震天井、建築用鋼製下地材、システム天井、バリアレスフロアーなど、さまざまな建材を提供する、地震に強い内装資材の総合サプライヤーとしての地歩を固めた。

総合施設建設から8カ月後、東日本大震災が発生。天井の安全性、耐震性に対する関心が高まった。以来、試験場、研修施設、ショールーム一体型の総合施設へ、多くの人々が来場、メディア取材も激増した。

耐震天井に対する問い合わせも殺到、受注も増加。業務拡大に伴い、営業職をはじめ、社員のスキルアップに留意した。

「営業職、社員によって回答が異なれば、会社全体の信用が失われてしまい、ひいては耐震天井そのものに対する不信感を抱かせてしまうことになる」となるとの危機意識から、人事異動、組織再編、外部人材招請などといった諸施策を迅速に実施し、「総合力の高い社員育成」を図った。

「その結果、全社員が技術力対応力を持った問題解決型企業に変わることができた」と自負する。

確かに、東日本大震災以前に比べ、非構造部材である天井の安全性や、耐震天井に対する意識が格段に高まった。しかし、広く一般のみらず建設産業界全般においても「まだまだ、天井に対しての認識が甘い。天井の重要性を知らなすぎる」という。
そこで、一念発起し、日本における天井の現状と課題を踏まえ、さらには新たな社会資本としての耐震天井の価値と必要性を認識してもらうことを企図し、今般、書籍を刊行した。

編集にあたっては、「専門家でない方にも分かっていただく」ことに特に配慮した。
わが国には、体育館、劇場、音楽ホール、映画館、ショッピングセンター、工場など、天井耐震化対象となる建築物は、約18億3000万m2ある。

本書は、歴史的観点から同社が「すべての天井を耐震化する」という社会的使命を果たすためのマイルストーンとなるだろう。

安全・安心に寄与するスタンス

ここ10数年だけをとってみても、芸予地震(2001年)、十勝沖地震(03年)、宮城地震(05年)、東北地方太平洋沖地震(11年)と地震に伴い、さまざまな施設で天井崩落が発生している。本書は、建物自体に大きな損傷がなく、天井だけが崩れ落ちた事故例などの検証から説き起こし、天井の基礎知識から、耐震天井の開発、普及の過程、耐震天井施工のスペシャリストを養成する日本耐震天井施工協同組合(JACCA)の役割などを簡潔に紹介している。耐震天井の普及を通じて人の命を守り、企業が事業活動を継続できる環境することによって安心できる社会生活に寄与していくことを、社会的使命とする同社のスタンスを明らかにしている。

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