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「優先度判断し対策/天井材など落下防止/文科省中間報告案」が建設通信新聞に掲載されました
優先度判断し対策⁄天井材など落下防止⁄文科省中間報告案
文部科学省の有識者会議は8月31日、すべての学校の屋内運動場の天井などを総点検し、施設の危険度や対策実施の優先度を判断して、天井材の撤去や耐震化、落下防止ネット設置といった落下防止対策の実施を柱とした緊急提言を中間報告案としてまとめた。同日の会議で出た意見を踏まえ、近く正式に中間報告を策定する。
中間報告案によると、すべての学校施設が安全・安心なものでなければならないが、過去の地震や東日本大震災で多くの被害があった屋内運動場など既存施設の天井材や照明器具など非構造部材落下防止対策を中心に緊急提言をまとめた。
屋内運動場の天井など落下防止対策は、緊急性が高く優先的に実施することを対策推進の基本にした。その上で、点検は自治体が実施し、技術職員がいない場合は専門家に依頼して行うとした。具体的な落下防止対策は、▽天井撤去▽天井補強による耐震化▽天井撤去と軽い素材による改修やハンガー・クリップの固定などによる再設置▽ワイヤーロープや落下防止ネットなどを設置して天井が脱落しても人的被害を防ぐ対策ーーを示した。
また、対策手引きの策定や既存の耐震化ガイドブックの見直し、必対策実施に必要な予算確保などを対策推進方策として示した。今後は、公社など非構造部材の耐震対策を検討していく。
(2012年9月3日:建設通信新聞)