メディア掲載
「基準適合を義務化/天井、エスカレーター/国交省」が建設通信新聞に掲載されました
基準適合を義務化⁄天井、エスカレーター⁄国交省
国土交通省は7月31日、建築物の天井脱落対策と、エスカレーターの落下対策に関する試案をまとめた。天井脱落対策は、6m以上の高さにある200m2の吊り天井を対象に技術基準原案で定める基準への適合を義務付け、既存施設については一部の建築物に対して改修を指導する。エスカレーターについては、落下防止のための「かかり代」の基準を見直すなど、落下対策の規制を強化した。
天井脱落対策に定める基準は、吊りボルトを増やすことや接合金物の強度を高めるほか、ネットを設置して落下を防止する措置を施す。既存施設に対しては、防災拠点施設といった特に改善を急ぐ建築物に対して改修を行政指導するほか、社会資本整備総合交付金を活用して改修費用を支援していく。
エスカレーターは、金属製の板と建物の鉄骨が重なる「かかり代」について、現行の業界指針で定められた昇降高さの100分の1に20mm以上を加えた値を、昇降高さの40分の1に改め、この基準を満たすかワイヤーロープなどによる落下防止措置を施すことを義務付ける。
既設エレベーターに対しては、昇降高さが6m以上のエスカレーターを優先的に改修するよう業界に強く働きかけていく。
9月中旬まで両試案に対する意見を募集し、再度検討した上で対策をとりまとめる考え。
(2012年8月1日:建設通信新聞)