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「日建設計、桐井製作所/天井を高耐震化/吊ボルト座屈防止X型ブレース配置」が建設通信新聞に掲載されました
日建設計、桐井製作所⁄天井を高耐震化⁄吊ボルト座屈防止X型ブレース配置
日建設計と桐井製作所(本社・東京都千代田区、桐井隆社長)は、共同で高耐震天井の開発に取り組んでいる。吊りボルト圧縮補強材と耐震ブレースで構成し、地震時の吊りボルト座屈による天井崩壊、落下を防ぐ。2012年内に開発を終える。
東日本大震災では、長時間の地震動や余震に耐えられず天井が落下する事例が相次いだ。天井ブレースがある場合でも揺れによって吊りボルトが座屈し、天井面が上下に揺れて全体崩壊に至ることがある。
被害を踏まえ両社は、左右の吊りボルト圧縮補強材に対してX型のブレースを配置し、中央を固定することで吊りボルトの座屈や天井面の揺れを抑える工法を開発している。
従来の「逆ハの字型」ブレースをX型とすることで、座屈長さを最小にして強度を増すとともに、天井裏スペースを有効に使えるようにした。
実験では、6000ニュートンまで弾性範囲を確認し、間仕切り壁重量込みで2・0G相当の水平荷重に耐えた。
在来天井工法だけでなく、最新のグリッドシステム天井にも採用できるほか、 既存天井にも使うことができる。耐震ブレース数を減らせるため、 コスト低減に効果がある。
高耐震天井として特許を出願している。
(2012年7月30日:建設通信新聞)