メディア掲載
「細やかな営業展開複合展開も強み桐井製作所」が日刊木材新聞に掲載されました
細やかな営業展開 複合展開も強み
桐井製作所
桐井製作所(東京都、桐井隆社長)のシステム「バリヤレスフロアー」シリーズは、自社ブランドとしては発売から既に15年を数えており、高品位商品の開発を通じた市場開拓に努めている。
主力は△LL(II)-3、△LH(II)-2等級のスタンダード品「SD-KL」で、ほか畳仕様の「SDW-KL」や、文教・老健施設対応品「バリアレスフロアーKB」などをそろえる。
同社の強みは天井、壁といった同社主力資材と複合による提案力。内装全体での設計提案による市場の確立が同社の方針で、壁、天井などは得意先からの問い合わせが多いという。「空間全体の性能を追求するうえで壁、天井との総合的な性能値を求められることが増えてきている」(同社)と話す。
ゴム部の形状にも研究を重ね、復元能力に優れ局部的に衝撃エネルギーを受けないシステムに貢献する「IDワッシャー」を採用する。遮音性能のみならず対荷重性能も追求した。集中的な荷重を与えないことでレベル取りの観点からも評価を集めている。生産は千葉、埼玉、岐阜の3協力工場が担う。
主力市場は関東、九州で、他資材も扱う総合展開ならではの豊富な営業所を通じた機動力を発揮する。
こうした取り組みにより、震災による工事中断に見舞われながらも5、6月の出荷実績は前年比の約2倍を記録した。昨年度出荷は130万平メートルでシェアは12.5%。05年の5.2%から5年間で7ポイント以上、上昇し、市場の足場は着実に固まりつつあるようだ。
また、同社はシステム根太を環境配慮型となるゴム、ファルカタ複合に全面切り替えを完了した。コストの見通しが立ちやすい点を評価してのもので後発でありながら確かな市場確立に余念がない。
(2011年7月16日日刊木材新聞第5面)
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