メディア掲載
「非構造部材の耐震化に遅れ」が建設新聞に掲載されました
非構造部材の耐震化に遅れ
日本耐震天井施工協組が総代会
日本耐震天井施工協同組合(千代田区、高橋竹志代表理事)は、11月24日、都内のホテルで「2011年度総代会」を開催。建物耐震化の社会的関心が高まる中、天井などの非構造部材の耐震化の遅れが各地区代表から報告された。
これまで天井落下を起こす大規模地震では、建物そのものが倒壊するケースが多かったことから「建物の構造上の問題」とされ、天井材などの非構造部材への注目は薄かったが、東日本大震災により耐震性能を満たす建物は倒壊せずに天井が落下する被害事例が多く報告されたことから、天井の耐震化を求める声が高まっている。
同組合では、各種セミナーを通じ、天井耐震化の普及・啓発活動と耐震天井の専門家を育成するため、目的や要望に合せ耐震セミナー、施工研修会、天井耐震診断認定講習会などを実施するとともに、「天井耐震化」をさらに浸透させるため、認定された物件が地震により落下した場合、組合の責任で速やかな原状回復を行う耐震保証事業をスタートさせている。
当日は、東北大学大学院工学研究科、災害制御研究センターの源栄正人教授を講師に迎え「今後の大規模地震対策における耐震天井の役割について」と題したセミナーが開かれ、今後の地震対策に生かすため、非構造部材や設備を含む建物全体の総合的な耐震化の取り組みの重要性をソフト、ハードの両面から分かりやすく解説。会場では、実際に起こった天井落下の瞬間をとらえた映像も公開され、参加者全員が天井部材耐震化の認識を新たにした。
(2011年12月6日 建通新聞)
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