1. 桐井製作所トップ
  2. 天井の耐震対策
  3. 耐震天井とは?

耐震天井とは?

天井脱落のメカニズム

天井の構造

建物の多くが「つり天井」構造です。

天井裏には空調・照明・換気などの設備があります。また、断熱・遮音・吸音材なども組み込まれています。これらを収容し、その性能を維持・保持するために「つり天井」構造が採用されているのです。

「つり天井」は、天井裏のコンクリート部に金属製のボルトを装着し、ハンガー・野縁受け・クリップ・野縁などを組み合わせて格子状の骨組みを作り、表面を石膏ボードなどで仕上げた構造となっています。

ショッピングモールや工場などの大規模空間を持つ施設をはじめ、多くの建物が「つり天井」構造となっています。

地震時に天井はどうなるか

「つり天井」はブランコのように動きます。

天井の重さは一般的に1平方メートルあたり7~60kgほどで、500㎡の広い天井では全体で3.5~30トン位の重量にもなります。

地震時にはそれがブランコのように揺れ動きます。各部材に不規則な力がかかって変形したり、端部が建物本体や壁などに衝突します。

壁と衝突して端部から壊れます。

壁に衝突した衝撃で天井の端部から壊れ、落下してしまいます。
また、揺れや衝撃で各部材が変形し、結合部分が外れてしまうこともあります。

天井脱落対策のポイント

一般の天井は、建物の躯体から吊り下げられており、地震時にはブランコのように揺れて壁などに衝突します。結果、天井端部から破損し、最悪の場合には落下してしまいます。
「耐震天井」は、クリップなどの部材の強度を高め、ブレース(斜め補強材、振れ止め)を設置し、さらに、壁との間に適切なクリアランス(隙間)を設けることで壊れにくい天井としています。

耐震天井の仕組み

天井落下対策のポイント

以下の3つのポイント全てを行うことが重要です。

KIRII耐震天井は3つのポイントをクリアしています。

名称 対策の内容
耐震天井 国土交通省の技術的助言(国指定第2402号等)に基づき、天井と躯体との間にクリアランスを設け、天井の水平変位抑制の為のブレースを設置する天井 1.パーツの補強 ブレースにより、天井の水平移動を抑制するため、天井重量(水平慣性力)をブレースが負担します。天井の仕様等によりますが、ブレースの一般的な配置(密度)などから、ブレース1組当たり2,000N縲鰀3,000N負担することになります。よって、強度が不十分な金具の使用や、不十分な施工をした場合、甚大な損傷を発生させる場合がありますので注意が必要です。実際に、ブレース設置位置が最上部まで挙げられていないことにより、地震時にブレースが機能せず破壊してしまっているケースがあります。また、ブレースのみ設置してクリップやハンガーの補強を行わないと、ブレースを設置したことにより、クリップが外れやすくなることがわかっています。
2.ブレースの設置
3.クリアランスの確保
地震対策天井 国土交通省の技術的助言(国指定第2402号等)に基づき、天井の水平変位抑制の為のブレースを設置するが、空調や衛生の影響や意匠上の要求によりクリアランスを設置しない天井 1.パーツの補強 天井の変位および建物の変形分のクリアランスが確保されていないため天井端部および設備機器との取り合い部などでの天井版の損傷を許容する必要があります。天井板の損傷後に発生が予想される、天井と躯体との2次的な衝突を防ぐために水平変位抑制の為のブレースを設置します。ブレースの考え方は、「耐震天井」と同様ですので、強度が不十分な金具の使用や、不十分な施工をした場合、甚大な損傷を発生させる場合があります。
2.ブレースの設置
落下低減天井 既存の天井で、ブレースの設置やクリアランスの確保が困難な場合に、地震時の天井落下被害の特徴であるクリップやハンガーの外れを防止することを目的とした天井 1.パーツの補強 天井端部の天井板の損傷などにより、天井板の脱落等が生じる可能性があります。この対策の考え方は、従来のワンタッチ式のクリップやハンガーではなく、ビス式クリップやビス固定式ハンガーを使用して落下低減対策とします。

※吊元が折板屋根からの場合、注意

3つのポイント“全て”が必要な理由

クリップなど
パーツ強化
ブレースの
取り付け
クリアランスの
設置
性能
設計時に想定した震度の揺れでは破損・落下しない。(耐震天井)
× 落下の危険性は少ないが、壁際が破損する恐れがある。
× 天井の揺れは防げず、壁に衝突して破損・落下する恐れがある。
× × 多少の落下防止効果があるが、壁際が破損し落下する恐れがある。
× ブレース付近の金具に力が集中し、破損する恐れがある。
× × 部材に力が集中して、通常より破損・落下しやすくなる。
× × 壁への衝突は防げず、破損・落下する恐れがある。
× × × 従来の天井であり、破損・落下する恐れがある。

天井の耐震対策

わかる!V字理論

耐震天井の肝となるのが、「ブレース」とよばれる補強材です。
これを「V字」型に施工するのには、深い“わけ”があるのです。

詳しく読む(PDF)

ページトップへ